子供の頃、たまに見る星空は、確かに綺麗だった。

実家は田舎なので、夜になると、なかなか綺麗な星空を見る事ができた。

きれいだなあと感じつつも、それが普通だとも思っているので、
自分から積極的に毎日星空を観測しようとまでは思わなかった。

思わなかったのだが、幼少期の兄が割と星が好きだった為、
定期的に星空観察に付き合わされたものだ。

そんな時は、星の本と、懐中電灯を携えて、飽きるまで星を見上げていた。

星を見るのは好きだったが、星座を理解する事は苦手だった。
というか、現在でもよくわからない。

北斗七星とかオリオン座、さそり座辺りのメジャーなものはわかるが、
正直、何故その星の並びで、その姿を想像できるのか、全く理解出来ない様な星座がほとんどだった。

なもので、丁寧に説明してくれる兄にふんふんと頷きながら、
その実聞き流して、ただただ星を眺めていた。

ただ、冬場の星空観測はいただけない。

寒い。ただただ寒い。

なぜ、こんな寒さの中、星を見上げなければならないのか、
それは、大抵の星の本には次の様な記述があったからだ。

曰く、「冬は空が澄んでいるため星がよく見える」

正直、夏も冬も綺麗だと感じるが、違いは良くわからなかった。

今思えば、一日の終わりに星空を見て眠りにつくのは、なかなか悪くない環境だったように思う。

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