春ゆきてレトロチカ 感想 第一章まで

春ゆきてレトロチカ、遊び始めました。
第一章を終えた時点の感想を述べたいと思います。
 
公式サイトでも記載がありましたが、ジャンルがジャンルなだけにネタバレは無しでいきます。
 
良かった点
 
推理パート 推理小説でスルーしていた「読者への挑戦状」に初めてチャレンジ
 推理小説で言うのならば「読者への挑戦状」の部分ですね。
 「読者への挑戦状」とは、推理小説終盤に1Pデカデカと表示され、
 
 「物語のここまでで、推理に必要な情報は全て提示しています。
  推理を楽しみたい方は、ここで読み進むのを止めて犯人を突き止めて下さい」
 という作者からのメッセージです。
 
 逆に言えば、この先には、トリック及び犯人等の記載があるという事です。
  
 私は、どちらかと言えば、探偵と物語が大好きなので、推理には挑戦せずに読み進めていました。
    
 さて、そんな「読者への挑戦状」。
 時を経て目の当たりにする事となりました。
  
 春ゆきてレトロチカ。
 
 このゲームの推理パートは間違いなく「読者への挑戦状」です。
 今まで避け続けていましたが、人生で一度ぐらいは、真面目に取り組んでみたいと思います。
 
 
②推理パート 情報の確認がかなり快適。
 「読者への挑戦状」に真面目に取り組んでこなかった理由の一つに、
  小説内に散見する各種情報を収集するのが面倒くさかったというのがありました。
 
  春ゆきてレトロチカでは、そんな心配はありません。
  推理パートでは、各種情報がまとめられており推理に集中できます。 
 
 「現場・建物の見取り図」「人物相関図」「各種推理の為の要素」
  これらに加え、いままでの映像を何度でも見返す事ができます。
  いやー、快適ですね。
 
  地味に、何度でも見返すのは助かります。
  かなーり、便利です。
 
  例えば、小説や、アドベンチャーゲームのテキストでは、
  正確に状況を理解し辛い事があるのですが、
  「文字」ではなく「映像」で見る事で、推理の際に曖昧さが無くなります。
 
 
 
③推理パート 全てはこの為か 純粋に推理が悩ましくも楽しい
 「読者への挑戦状」初めてやってみましたが、
  いやー、悩ましくも楽しいですね。
  慣れない事をして、脳がグルグルフル回転していました。  
 
  見取り図を自分で書き写し(日常生活でそんなことしない)、
  それを見ながら各種映像を見返し、気になる点を見取り図に書き込み(日常生活でそんなことしない)、
  並行して、各人物がどこで何をしていたか、時系列で書き記す。(日常生活でそんなことしない)、
 
  で、最後にそれら自作の資料を眺めながら、脳内パズル。
 
  いやいや、糖分が欲しくなります。
  でも、なんでしょう。
  「春ゆきてレトロチカ」、ボードゲーム的というか、実はアナログゲームなんじゃないでしょうか。
  デジタルで完結しないと言いますか、このアナログ的な作業をして初めて補完されるゲームなんじゃないでしょうか。
 
 
 
④ストーリー 推理ゲームとして購入したが、物語が面白そう
 一章をクリアした時点の感想ですが、ストーリーが良さげな感じといいますか、この先気になるといいますか。
 うん。
 良い推理小説は、やはり、ストーリーも重要です。
 背筋がゾクゾクする様な物語だと最高です。
 これは、単純な恐怖という意味だけではありません。物語の裏側や登場人物の葛藤等様々な事を含みます。

 「春ゆきてレトロチカ」 素晴らしい物語である事を期待します。
 
 
 
できれば次回作では改善をお願いしたい点
 
①推理パート 映像と各種資料を同時に見たい
 前の文章で、自分で見取り図を書き記した理由がこれです。
 人の動きというか、動線を理解するには、やはり見取り図を確認しながら映像を見たいのです。
 開発者様。できれば次回作はこの辺の対応をお願いいたします。
 
②推理パート 各種資料に書き込みをしたい。
 メモとれよという話なのかもしれませんが、何かしら書き込みたくなるんですよ。
 理想は、複数画面で、書き込みした資料と動画同時に見れることですね。
 イメージ的には、世界樹の迷宮のマッピングでしょうか。
 オートマッピング(各種事件の資料) + メモ(事件資料に書き込み)

 各種資料が、メモで真っ黒になっていくのは、後で見返すと楽しそうですけどね。

推理パート パネルをはめ込んでいくのが気持ちよくない
 気持ちよくないんですよ。
 「読者の挑戦状」に初めて挑戦したんですよ、今回。
 各種資料を洗い出し、自分でメモ書きし、映像を何度も見返して。
 
 それで、
 「あれ、これってこういう事なのか」

 なんて推理にめどが立つのは、問題解決にカタルシスを得られて大変楽しいのですが、
 これを推理パートのパネルに反映させるのが、楽しくないのです。

 なんでしょう。
 若干、私の考えが足りないのか、パネルの組み合わせ方に癖があると言いますか。
 出題者の意図と私の考えがマッチしない。
 もっと直接的に聞いてほしい。
 私の答えは合っているのに、何のパネルを組み合わせればいいのかわからない。
 (システム的にはヒント機能があるのだが、挑戦状を真っ向から解いている身としては、使いたくない)

 正直、自分で「犯人」「トリック」等々直接入力させて欲しいと思ったぐらいです。

 ゲーム的な演出要素なのかもしれませんが、あそこはもう少し直接的というか、わかりやすくして頂ければなお良かったです。
 どっちみち、パネル総当たりも可能なのですし、ヒント機能もあるのですから。
 
 
 
最後に
 面白いですよ。
 一章までの感想で、恐縮ですが。
 
 この感想を読んで少しでも興味を持たれた方は、購入を検討してみては如何でしょうか。
 
 私は、「読者への挑戦状」を人生で初めて真っ向から受けてたとうとしていますので、
 一週間に1話ぐらいのペースで進んでいくかと思います。

 何章まであるのかわかりませんが、リッチな環境で推理を思う存分堪能しようと思っております。

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