ヒロインが抜けた。
ラスボス戦前に、戦力の要であるヒロインが抜けた。
うわー、マジかー。
いや、いやいや。
なんにせよ、ラスボスだ。
あの御方と対峙するのだが、どう考えてもラストバトルだろう。
ラストバトル。つまりは、次勝てば、ゲームクリアーだ。
ゲームをクリアーするのは久しぶりなので、若干テンションが上がる。
とにもかくにも、ヒロインが抜けた戦力を立て直す必要がある。
パーティーにおける、ヒロインの役割は回復と補助。
控えで、それに該当するのは、魔神ヴィシュヌ、地母神アリアト、女神ノルン、大天使ガブリエル、邪神マダ。
いける、いけるぞ。
ヒロイン一人に対し、控えは5名もいる。
何とかなるはずだ。
とりあえず、全体補助と全体回復を持っている魔神ヴィシュヌを入れて、ラストバトルに挑む。
あの御方は、戦闘にはそれ程力が入っていない様に感じた。
手は抜かないけど、主人公に勝ってほしい的な。
音楽と、どことなく、冷え冷えとした戦闘エリアは、その気持ちの表れか。
基本的には、戦闘の流れを以下の様に想定した。
アマノザコのエナジードレイン、メディアラハン(全体回復)
魔神ヴィシュヌのラスタキャンディ(全体補助)メディアラハン(全体回復)
オーディーンのグングニル
主人公の天剣叢雲
アマノザコは、ダメージを与える事よりも、MPを減らさない事を重視した。
緊急時の回復役として動いてもらう。
ヴィシュヌに関しては、最初のターンこそラスタキャンディ(MP150)を使用したが、
それ以降はほとんど使用しなかった。
理由は明確で、ヴィシュヌのMPが続かないからだ。
ラスタキャンディを使い続けるメリットよりも、全体回復をいつでも使用できる状況を整える方がメリットが大きいと判断した。
二ターン目に眼鏡を使用し、あの御方のパラメータを確認する。
なんと、攻撃可能な属性は闇と物理のみ。しかも物理は耐性付きだ。
闇属性…、パーティーメンバーではヴィシュヌが闇属性のマハムドバリオンを持っているが、
攻撃させるか悩みどころだ。
試しに攻撃させてみると、パラメータが高い為、高ダメージを叩き出す。
毎回使用する事は難しいが、選択肢として悪くない。
ターンが進むと、あの御方が燃え盛る星を召喚した。
うん、これはあれだね。
一目でわかる、放置すると痛い目を見るヤツだ。
アマノザコはMP温存の縛りを解除して、メギドラオン。
他のキャラも攻撃対象を、召喚された星に切り替える。
と、おもったが、ヴィシュヌのマハムドバリオンで砕け散る。
それ程HPは高くない。
順調に進むかと思えたが、ここで痛恨のミスをやらかしてしまう。
メギドラオンを使われた際、パラメータを確認しようかとボタンを押したのだが、
ボタンを押し間違えた。
パラメータを見るつもりが、オート戦闘に切り替えてしまったのだ。
すぐ気が付いて解除したものの、回復役のアマノザコ、ヴィシュヌの手番は過ぎていた。
次のターン、メギドラオンを続けられ、アマノザコが沈む。
直ぐ様、反魂香(仲魔を体力全開で復活させるアイテム)をもちいて、立て直す。
危ない危ない。
次のターンでも、あの御方は止めとばかりにメギドラオンを唱えてくる。
召喚されたばかりのアマノザコが瀕死だ。
しかも、新たに凍り付いた星を召喚してきた。
このターンで、回復と星の破壊、2つこなさなくてはならない。
アマノザコ メディアラハン
ヴィシュヌのマハムドバリオン
を駆使してこなすが、あの御方が合間で使用するテンタラフー(混乱付与)が痛い。
複数混乱する度にアムリタシャワー(全体以上回復アイテム)を使用する。
というか、あの御方はテンタラフーを使ってくるが、パラメータを確認しても所持スキルに掲載されていない。
なにか条件が揃うと使用してくるのだろうか。
落ち着いてきたと思ったら。あの御方は体力を回復(4000程)させる暴挙に出る。
加えて星2つ召喚のオマケ付きだ。
定期的に体力を回復してくるのかは不明だが、今の段階で長期戦の様相を呈してきた。
長期戦には回復ラインの継続、ひいてはMP管理が要だ。
アマノザコのMPが心もとない。ヴィシュヌにチャクラポットを使用してもらう。
オーディンもいつの間にか、MPがだいぶ減っていた。自分でチャクラポットを使用してもらう。
そんな中、ヴィシュヌのマハムドバリオンが星の片割れにミス。
味方の攻撃がミスをすると、攻撃回数が1回減る。
つまり、このターン、味方が攻撃できるのは残り一回。
オーディーンと主人公どちらに行動させるか少し悩んだが、そもそもオーディンには全体攻撃が無い。
主人公に手番をパスしてメギドラオンを打ったが、倒しきれずに
星が一つ残った。
あの御方は、洛星という技を使用。残った星をヴィシュヌに叩きつける。
ダメージ1200程。
本来ならば即死だが、「不屈の闘志」スキルを持っているので、体力満タンで即時復活。
やはり、あの星は残すとろくなことにはならなかった。
その後、星の破壊は関係なしにテンタラフーを打ってきて驚愕する。
戦局は安定しているように見えるが、パーティーメンバーのMPは半分ほどまでに目減りしている。
ヴィシュヌにアイテム係となってもらい、ひたすらチャクラポットを使用しまくる。
さらに戦局は進み、あの御方のHPを赤ゲージまで減らした。
弱っている表現なのか、全身が金色に点滅しだす。
派手だなーなどと思ったら、ハマバリオンを使用してきた。
眼鏡で見えないスキルを使用したのは、テンタラフーに続き2個目。
いったい表示されないスキルを何個もっているのか。
それから少し経過し、ようやく倒しきった。
よくやった的な事を言って、倒れるあの御方。
画面が切り替わり、創生についてナレーションが入る。
ヒロインが別れた時に創生は始まったと思っていたが、
実際には、まだ創生は始まっていなかったのだろうか。
心地よい余韻の中、スタッフロールが流れる。
あー、久しぶりにスタッフロールを見るなー。
淡々と流れるスタッフロールを眺めていると、ゲームをクリアーした実感が湧いてくる。
個人的には、真女神転生をクリアした事が嬉しい。
長い時間ゲームを楽しめた事実が嬉しい。
ひょっとしたら、もうゲームを楽しめないのかと思っていたが、
まだ、ゲームを楽しめる様だ。
そんな気持ちを抱かせてくれた、真女神転生5に感謝を。
真女神転生5を制作したアトラスの人達には心から感謝を述べたい。
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